今週のお題「最近読んでるもの」
最近読み終わった本は、
ついに、来た?/群ようこ
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娘目線で親たちの認知症が描かれた短編8集。
どのお話も最期までは描かれておらず、もしかして認知症?と疑うような段階から、介護に向きあうまでの様子が中心。
重たいテーマなのに、群さんらしい軽快な文章で読みやすく、親の介護、特に認知症については、覚悟はしていても、いざとなると辛いし困った思う気持ちはあるよね。そうだよね。と共感出来て良かったです。
ひとつひとつのお話は短く、これからが大変...という所で終わっていますが、認知症での介護といってもそれぞれで、8つのお話から色々な問題があるんだなと考えるきっかけになります。
病院へ行くことへの拒否、施設への入居、介護サービス、申請、資金、誰が介護をするか、他の家族との意見や考え方の対立などなど。
これだけ色々な問題が出てきたけれど、私が1番腹が立ったのは、義父の認知症に向き合わず、世間体を気にする夫。そしてそんな夫に対してさえも、前向き??に向き合える妻がすごいなと思いました。
そして、自分たちの親に対しても、聞きづらい話ではあるけれど、認知症になったらどうしたいか、どうして欲しいか。そろそろ聞いた方がいいのかなと思いました。
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次に読む予定の本は、
タイトルの「物理的対応」を、「物理学で解き明かす」だと思い手に取った本書。
まさかの「物理攻撃で対処」。良い意味で裏切られ、読む前から楽しみで仕方がない。