結婚以来、フルタイム共働きだったわが家。
欲しいものを好きに買い、食べたいものを食べ、やってみたいと思った事はすぐに始めて…と自由に使っていました。

毎月黒字だから良いかなって思ってた
当時は欲しいものがあるから仕事を頑張る!頑張れる!と思っていたけれど、振り返ってみると仕事のストレスの発散だったのかなとも思います。

その頃に買った物の大半は、本当に欲しい物や必要ではなかったと思うようなものばかり…
老後資金??
そんなわが家が老後のお金の問題に直面したのは2014年。
ふと手にとった雑誌の老後資金は3000万円必要という記事が目に入りました。

3000万というと、家を買える金額だね

学費1人1000万円に、住宅費に、さらに老後に3000万円なんて!
一体何からどうすれば…と漠然とした不安を抱いていましたが、少しずつでもこの不安を紐解いて軽くしようと行動に移しました。
今回は、見直し改善するために、取り組んだことについてお話しします。
家計簿は手段!

節約や貯金を貯める為に、家計簿をつけ始めたけど、3か月で挫折した。

分かる。私も忙しくなると後回しになっちゃって、挫折した。
家計簿をつけていなかった訳ではないんです。
むしろ結婚当初は1円単位でつけていました。
が、「家計簿をつけることが目的になっていた」ので、家計簿をつけていることに満足して、貯めることに意識が向いていませんでした。
さらに忙しくなって、家計簿をつける事も後回しに。これではますます貯まりません。

ここでやっと考え方を変えてみることに!
そもそも、現状貯蓄が少ないという事は、収入に対して支出が多いという事。

この一言に尽きる。
これを解決するために、①~④の考えや行動に移します。
① 自分の適切な支出はいくらなのか?
② 何に使いすぎているのか?を把握
③ 使いすぎている部分を減らすためにはどうしたら良いか?
(④ 収入を増やすためにはどうしたら良いか?)
このうち②の何に使いすぎているのか?いくら使ったのか?を知るための手段のひとつが家計簿です。

目的はあくまでも貯蓄や節約。家計簿は手段。
日々きちんと家計簿を記入していくよりも、③の減らすための行動に時間をかけ、その生活を習慣化する事が目的の達成に繋がります。

初歩的なことが分かっていないまま家計簿をつけていました
では、次に行ったことを順番に説明します。
- 現状を把握する
- 貯蓄目標を決める
- 支出を見直し予算を立てる
- 実行に移してみる
STEP1:現状を把握|年間の収入と支出を知る
まずは使いすぎの家計を改めるため、ざっくりと収入と支出の把握をしました。
収入と支出どちらからの把握でも良いですが、簡単に確認できた収入から説明します。
ノート(ルーズリーフ)を準備してとにかく書き出して可視化します!
パソコンが得意な人はExcelなどでもOK。
可視化する事で意識が変わってきました。

ダイエットを決意して、ただお菓子を辞めるだけよりも、お菓子は1日150カロリー以内と具体的に可視化出来る目標を立てて、意識と行動を変えた方が続きやすい事と似ています。
STEP1-1|収入を把握する
まずは1年の間で手元にどれだけのお金が入ってくるのか?を確認します。

給料明細は毎月見るので月に約20万円~。というのは把握していましたが、月によってバラツキがあったので、年間260万(私の分)くらいと分かってからの方が、ぶれずにやりくりがしやすくなりました。
給与明細やお給料が振り込まれる銀行口座を見て、毎月の収入とボーナス1年間の収入を書きだします。

千円以下は省いてざっくりとでOK!
記入例
夫 | 私 | 合計 | |
1月 | 243,000 | 221,000 | 464,000 |
2月 | 252,000 | 198,000 | 450,000 |
~ | ~ | ~ | |
ボーナス(夏) | 90,000 | 0 | 90,000 |
~ | ~ | ~ | |
12月 | 312,000 | 25,2000 | 564,000 |
ボーナス(冬) | 120,000 | 0 | 120,000 |
●●●万円 | 260万円 | ☆☆☆万円 |
- 夫の年間収入(手取り) ●●●万円(うちボーナス分××万円)
- 私年間収入(手取り) 260万円
→ 2人の合計が☆☆☆万円が世帯収入(手取り)になります。

この手取り収入より少ない金額で暮らせれば差額は貯金できる!
STEP1-2|支出も把握する
そして同じように支出も把握します。
何にお金を使いすぎているのかを確認する事が目的。
どの項目?固定費か変動費どっち?など、一般的な支出カテゴリにとらわれすぎず、どんどん書き出していきました。

項目や固定費⇔変動費は随時見直せばOK!
固定費
家計簿をつけていなくても、銀行口座の引き落とし履歴やクレジットカードの支払い履歴で確認出来るので、まずは固定費を確認しました。
記入例
月々 | 年間 | |
住居費 | 65,000 | 780,000 |
電気代 | 7,300 | 88,000 |
ガス代 | 5,600 | 67,300 |
水道代 | 3,400 | 41,000 |
通信費(スマホ、家のネット、NHK) | 22,800 | 273,600 |
保険料(医療) | 18,200 | 218,000 |
車費(保険・車検) | (8,900) | 107,000 |
奨学金の返済 | 15,000 | 180,000 |
他には、通勤の定期代や教育費/習い事などなど。
光熱費は過去1年間の分をすべて足してから、12で割って1か月の平均を出しました。
✓ 約175万円+定期代
変動費
ここからはちょっと面倒な作業ですが、変動費の把握をします。
把握の仕方は、1~3か月くらい自分に合った続けられる方法で行います。
- 市販の家計簿(私には1番難易度が高かった)
- 大学ノートなどに書く
- ExcellやGoogleスプレッドシート
- スマホのアプリ
- 手帳にメモ
- ざっくりと項目ごとに封筒にレシートを保管してまとめて計算
など。

どこに使いすぎているのかを把握する事が出来れば方法は何でもOK。きちんと記入より、ざっくりとでも習慣化!
記入例
- 食費 約7万円
- 外食費 約8千円
- 日用品費 約1.5万円
- 交際費
- ガソリン費
- 医療費
- 被服費
- 理美容費
- レジャー費
などなど、、、
支出の多い趣味があれば、漫画、推し活、カフェ巡り、モーニング、釣り、などを別でつけても良いと思います。

私の場合、ネットショッピングの購入履歴が目も当てられないことになっていました。泣
年に数回だけの支出も忘れずに書き出します!
- 帰省費用
- 誕生日、年末年始など、健康診断、お年玉などなど
イベント費としてまとめてしまったり、交際費、医療費などに分けても、その他や年数回などでひとくくりにしても!
→年に数回だけの支出は、今後、年間特別費として支出の予算立てをしますが、まずは支出が把握が出来ていればOK。
約●●●万円
年間支出合計額も把握することが出来ました。
STEP2|貯蓄目標を立てる
収入と支出を可視化してみて、具体的にどれくらい±があるかどうかを把握出来たと思います。
次は具体的に貯蓄目標を立てます。現状マイナスの場合はまずは黒字化でもOKです。
収入を増やすか、支出を減らすことで貯蓄額が増えるので、まずは無理のない範囲で。
最初から高い目標を立てて挫折して続かないよりも、少しずつ支出を減らして習慣化する事が大事だと思います。
具体的な目標が無い場合、
- まずは黒字化
- 次に生活防衛費(まずは生活費3か月分)や年間特別費(後述・1年分)を貯めて万が一に備える
- 生活必需家電の故障に備える
- 持ち家であれば家の修繕に備える
など、不測の事態が起こっても現状の生活を維持するための備えを重視します。
さらに、教育費、車の購入費用、住宅ローンの頭金、老後の費用など、今後の人生で必要な貯蓄にも目をむけます。
そのほかに、旅行費や、欲しい●●を購入など、人生をより楽しむための貯蓄も、モチベーションを維持し仕事や家計管理を続けていくための夢として設計すると良いと思います。
STEP3|支出を見直して予算を立てる
次はいよいよ予算を立てます。
まず、目標貯蓄額と比べながら、支出を削っていきます。
現在、生活防衛費が無いのであれば即急に貯める必要があるので、目標期限を決めて趣味などの支出も減らした方が良いと思います。
が、そうでなければ、支出の中で自分の(家族の)優先したいものは何か?を考えながら折り合いをつけて予算を決めていきます。
わが家がまず最初に削った支出はこちらの記事で書いています。
STEP4|実行に移してみる
予算立てが出来たら次は、実際にその予算で暮らしてみます。
予算内で暮らすために、まず予算を意識します。
食費や消耗品は、1日(または3日や1週間)あたり使える金額を求めて、買い物時に意識してみます。
慣れるまでは、購入した金額をざっくりとメモして予算内におさめるようにします。
一例
- (現金の場合)封筒に付箋を貼り金額を書いていく。
- 手帳やカレンダーにその日使った金額を百円単位でざっくり記入
- スマホのメモ機能を使用する
- 家計簿アプリやマネーフォワードなどを利用する
- 食費、消耗品だけクレジットカードを分けて明細で確認する
など
購入前に本当に必要なものなのか?と立ち止まる。
物欲のコントロール例
- 衝動買いしないためにルール作りをする。
→店から一旦出て考える。一晩考えるなど。
(売り切れたらご縁が無かったと諦める) - 欲しいものリストを作り、目のつくところにおく。買い物の前に見る。
- スマホの待ち受けを欲しいものの画像にする
など
お金の管理方法や、物欲のコントロール方法は人それぞれやりやすい方法が異なるので色々試してみてください。
せっかく考えて立てた予算でも最初から予算内でおさまるとも限りません。
その場合は、予算の配分を見直してみます。
スモールステップでも続けて習慣化することが大事です。