子供が読書に熱中しているので、最近は私も長編を読めるようになりました。
まだ読み聞かせもしているので、寂しさよりも成長を1番に感じるけれど、これで読み聞かせがなくなったら寂しいんだろうな。
最近読んだ本
加賀恭一郎シリーズ/東野圭吾
希望の糸を読んでから、加賀恭一郎シリーズが気になって、1作目から読んでみることに。
1作目「卒業」
1986年、私の生まれ年に発行された本。東野圭吾さんのデビュー後2作目の作品。
このシリーズの主人公加賀さんは1作目では卒業を控えた大学生。
この当時の学生の話し方なのか、言い回しなどが気になって、ちょっと読みにくいなと思ったけど、何とか読了。
先に、最新作の方を読んで加賀さんを認識したので、知り合いの日記やアルバムを見ているような感覚。
2つめの事件のトリックが複雑で、でも解いてみたい。と紙に図解を書きながら読んでいました。(解けなかった)
状況から犯人はこの人だって解るけれど、特に1つめのトリックがさっぱり解らなかった。
2作目「眠りの森」
最初の2行を読んで、読んだことある本だと気付く。
この刑事さんが加賀恭一郎だったのかと思うと加賀さんの少し印象が変わる。
ストーリーも犯人も分かるけど、加賀さんの気持ちに焦点をあててさらっと再読。
1作目から数年後、加賀さんが20代後半くらい?
1作目と2作目での加賀さんの性格が少し変わったような気がする。
3作目「どちらかが彼女を殺した」
こちらも、最初の数ページを読んで、読んだことある本だと気付く。
事件を解決する刑事さんは加賀さんだけど、特筆すべき変化はないので、さらっと流し読み。
ネタバレになっちゃうから詳しく言えないけど、犯人を特定するための・・・ある行動って、私自身特に意識してなくて、毎回違う気がするですが、みんなそんな毎回同じなのかな?
4作目「悪意」
犯人が分かった時点でまだまだページ数が残っていて、あれ?って思いながら読みすすめたけど、最後の最後まで登場人物…というより作者に翻弄されたような気がする。
推理小説としてはすごいなぁと思う書き方だったけど、本のタイトルでもある悪意に心が締め付けられるような気がして、不快な気分で読みました。夫が言うには、結構険しい顔で読んでいたみたい。
善悪って子供の頃は特になく(あえて選ぶなら善だと思う)、親が教えたり、周りの人間関係や環境で判断基準を身につけていくものかなと何となく思う。
ただ、善悪の判断が難しいことも多々あるから、子供に対しては、私はこう思うという伝え方にとどめて、あとは他人に悪意を向けない、(自分が)善意(と思う事)とはいえ他人に押し付けないって事かなぁ、私が教えられるのは。と思った。
加賀さんは30代半ばくらい。
1作目と2作目の間の加賀さんについての回想あり。
歌の終わりは海 Song End Sea/森博嗣
久しぶりの森博嗣さん。森博嗣さんは高1の時に初めて読んで以来ずっと好きな作者さん。
この作品は小川さん、加部谷ちゃんたちが登場するけれど、シリーズ外作品。
ある謎を解くために物語は進んでいくけれど、ミステリというより、自死、安楽死について社会的理解を問うという話。
性格や考え方は違うけれど、息があった小川さんと加部谷ちゃんのコンビが、謎を解くうえでこれらの問題について考え意見交換。
加部谷ちゃんの過去にも少し触れる。
自死や安楽死の社会的理解についての2人の意見は反対。私は加部谷ちゃんの考え方に近く、支持したいけれど、小川さんの気持ちもよく分かる。
また年を重ねたら再読したいなと思う。